ケートゥとは何か
ケートゥはドラゴンテールのサンスクリット語読み
太陽の通り道 黄道と月の通り道 白道の交差する地点の
上昇地点がラーフ(ドラゴンヘッド)ケートゥは(ドラゴンテール)下降点になります
ケートゥはラーフとともに凶星になります
ケートゥは惑星ではありません それでも大事な感受点です
インド占星術では
ラグナ(アセンダント)
ケートゥ
金星
太陽
月
火星
ラーフ
木星
土星
水星
合計10個の感受点を使用します
土星の外の惑星 天王星 海王星 冥王星は使いません
この中でラーフとケートゥは影の惑星と呼ばれ 惑星ではありませんが
他の惑星と同等に重要です
ラーフとケートゥのお話
乳海攪拌という古いお話をご存知でしょうか?
不老不死の霊薬アムリタを飲んだ魔物ラーフが
ヴィシュヌ神のチャクラムという円盤状の武器で 首から切断されるが
アムリタを飲んでいるので死なず 首から上がラーフとなり
首から下がケートゥと二つの者になった
ラーフには胃袋がないので いくら食べても満足することはない
逆にケートゥは口がないので 何も食べることができない 食べたくないという
意味あいがあり それからケートゥには以下の象意ができました
↓乳海攪拌についてwikiに詳しく書いてあります
ケートゥの象意としては
・バイラッギャ(解脱の表示体)なので禁欲 僧侶
・外国人 ・部外者
・医療従事者
・別離 ・困窮
・陰謀 ・詐欺
・コンピューター
・ウィルス ・風邪
・昆虫 恐竜
などの代表的な意味会いがあります
ラーフとケートゥは軸で動きます
ラーフとケートゥは1-7の関係で必ず真反対のハウスに来ます
惑星は南インド式のホロスコープでは右回りに進行しますが
ラーフとケートゥは左回りになります いつも逆行しているイメージです
ケートゥは絡む惑星や在住する星座の支配星の影響が出ます
ケートゥは影の惑星ですので
ケートゥがケンドラハウスにあれば ケンドラの支配星として振る舞い
トリコーナハウスにあればトリコーナの支配星として振舞います
その他 コンジャンクションやアスペクトで絡む惑星のように振る舞います
ケートゥには支配する星座はありません
諸説ありますがラーフとケートゥには支配する星座はないとKNラオ先生は
考えておられます
私もその立場をとっておりますが
以下のように説があります
定座 | 減衰 | ||
ムーラ | 高揚 |
ケートゥが在住したら良いハウス
ケートゥは吉星 凶星の区別でいえば凶星になりますので
同じく凶星の土星などと同じく
ウパチャヤハウスにあると強くなります
3ハウスにあると 厳しい訓練に耐える クリエイティブな才能 幸運
6ハウスにあると 医療関係 代替医療 人を癒す能力 ヒーラー
10ハウスにあると 医療従事者にとって良い
11ハウスにあると 収入 幸運
ケートゥ期のダシャー
以下のような現象が見られます
勿論これは一般的な意味で ケートゥにどの惑星がアスペクト コンジャンクション等で絡むか どの星座 どのハウスに在住するかによっても違ってきます
私は引き籠りモードになるとよくお話しています
実際 人間関係でも趣味の世界でも あまり活動的に広がっていくというよりはひとりになって自分を見つめる 好きな世界に没頭するなど
気持ちが内側に向かう時期となりがちです
精神性の表示体ですので 瞑想をはじめました スピリチャルな世界にはまりました
等々 精神性を高めることにも関連があります
また外国という意味もありますので インドに行きたくなったなど仰ることもあります
ケートゥ期の鑑定例
ヴィムショッタリダシャーの順番はケートゥ期の次に金星期となります
この流れはとてもダイナミックです
閉じこもっていたような生活から一転 華々しい世界へと移り住むようなものです
それが心地よいかどうかはチャートによります
強く印象に残っているのは ケートゥ期は植木職人をやっていて
金星期がやってくると美容師に転身された方
ケートゥ期は地方でひっそりと暮らしていた方が金星期になって都会に出て
エステサロンで働き出したという方もいらっしゃいました
それくらい その方の人生の流れを変えてしまうのです
ヴィムショッタリダシャーの切り替わりは何度か経験しますが
このケートゥ期から金星期への移行はとても顕著に出たりします
鑑定お申込みお待ちしております