インド占星術におけるラーフの意味と役割
乳海攪拌という古いお話をご存知でしょうか?
不老不死の霊薬アムリタを飲んだ魔物ラーフがヴィシュヌ神のチャクラムという円盤状の武器で 首から切断されるがアムリタを飲んでいるので死なず 首から上がラーフとなり首から下がケートゥと二つの者になった
ラーフには胃袋がないので いくら食べても満足することはないが 逆にケートゥは口がないので 何も食べることができない 食べたくないという意味あいがあり それからこのラーフとケートゥそれぞれの象意ができました
ラーフとは
別名 影の惑星と言われ実体はありません しかし大変重要な感受点です
吉星 凶星での区別で言いますと
吉星 木星 金星 水星 月(明るい月)
凶星 土星 火星 ラーフ ケートゥ 太陽
結構悪めの凶星と言えますが
ラーフはどの惑星と絡むかで影響が異なってきます それにケンドラトリコーナにあれば ケンドラトリコーナの支配星として振舞い ドシュタナにあるとその支配星として振舞います
こういった性質から俳優という象意も生まれたわけですね
ラーフは決して満足することがないので ラーフのあるハウスの象意について なかなか満足感が得られないと考えられます
ラーフの示すものは
部外者 外国人 外国 海外旅行 アウトカースト
宇宙 宇宙工学 航空工学 パイロット CA エンジニア
絡む惑星により姿を変えるので俳優 役者
あくなき欲望 毒 中毒 詐欺 犯罪 罪 快楽
反社会的 向こう見ず 外交的 個性的 長身 エキセントリック
悪性腫瘍 腫物
ラーフの高揚 減衰
ラオ先生はラーフケートゥの高揚減衰はとりませんが 以下のように言われています
高揚 | ムーラ | ||
定座 | |||
減衰 | 定座 |
このハウスにラーフがあると
1ハウス
頑固 自己中心 エキセントリック
2ハウス
話し出したら止まらない 言葉がキツイ
3ハウス
短気 兄弟の中でいちばん下かいちばん上 出かけるのが好き
4ハウス
吉星の影響があればケンドラの支配星として良いが 単体だとなかなか幸福を感じずらい
5ハウス
妄想癖 子供のテーマが良くない
6ハウス
原因のよく解らない病気 毒による病気
7ハウス
結婚相手 ビジネスパートナーが外国と関わる可能性 付き合う人で苦労する
8ハウス
衝動的になる 変化に見舞われる
9ハウス
伝統的なものからの逸脱 海外旅行
10ハウス
吉星の影響があれば仕事における成功を示す 周囲からは煙たがられる傾向
11ハウス
富 ラーフの在住する場所としては良い方
12ハウス
外国 外国人との縁
ラーフと他の惑星のコンビネーション
惑星の強さ 品位 支配によっても変わってきます
太陽
自己中心的 傲慢さがあるでしょう
月
思い込みがあって それに囚われてしまうことがあるでしょう 何事も追及せずにいられないでしょう
水星
ずる賢い マインドが定まらない
金星
恋愛においてひとりの人では満足できないかもしれません 昔の言葉でいえばプレイボーイ プレイガールでしょうか そうでない方もいます ただ恋にのめり込みやすいでしょう
火星
下の兄弟はいないことがあります かっとなりやすい 凶暴になりやすい
1ハウスにラーフと火星があって大変にアグレッシブ 急に凶暴になります 10ハウスの月は人当りの良さと人気を表しています
木星
グルチャンダールヨガを形成します
土星
じっくりと悪いといいますか この組み合わせは厳しいです 他の吉星のアスペクトで変わります
ケートゥ
ケートゥはいつもラーフの反対側にありますので 特別な意味はありません
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